栞子に信頼されていないことを知り、「ビブリア古書堂」を去った五浦大輔だったが、結局は栞子の申し出を受けて再び「ビブリア古書堂」で働くことになった。
鎌倉の片隅にひっそりと佇む古書店「ビブリア古書堂」
そこに本と本にまつわる物語が舞い込んでくる日常を、五浦は再び送ることになったのだ。
本に関する並外れた知識を持つ美貌で巨乳の店主・篠川栞子と五浦の物語が、また始まる。
1巻での引きが気になり、2巻も読むことにしました。
五浦が栞子に信頼されていないことから感情的にお店を辞めてしまうところで1巻は終わってたので、さて2巻ではどうやって仲直りするのやら、と思っていましたら、あっさりと和解してお店に復帰するという五浦の軟弱振りを思い知らされました。
「感情的」の中身が怒りなのか失望なのか、それともその両方なのかは判り兼ねますが、そもそも出会って間もない人間相手に信頼されてなかったからと言って、感情的にお店を辞めるとかガキじゃあるまいし、と思ってしまいましたが、近頃の二十代の人はこんなものなのでしょうか。私にはちょっと理解できないですね。
この辺りもやはりライトノベル的展開なのでしょうか。どうもリアリティに欠ける部分ですね。
全体的にはほのぼの系推理小説として非常にいい出来だと思っています。冒頭の一行目などは、とても綺麗で言葉のリズムもよく、一瞬純文学系の本を間違えて読み始めたのかと勘違いしてしまいました。
栞子さんの可愛さも相変わらずで、下手な口笛を「すーすすすー」と吹く姿や、人目のないところでお店の看板を楽しそうにくるくる回してみたりする様子は、読んでいてとても微笑ましく思えます。
ですがやはり許せないのは五浦です。ライトノベルのモテ男子はみんな死んでしまえばいいのにと思います。とにかくモテ根拠が意味不明なんですよ。見てて、本当に据わりが悪い心地になります。 だってモテ要素がないのにモテるのは、おかしいですよ。飛び抜けて何かに秀でているわけでもない、お金持ちでもない、努力らしい努力もしていない。それでモテるとすれば、あとは体臭とかフェロモンとかを根拠にしないと説明がつかないです。
物語の方は後半、栞子の母の影が話全体に重い空気を落としていきます。この手のほのぼの系はできれば暗い話よりも、明るい話や心温まる話の方が似合いそうな気がします。
あれこれ文句を言ってますが、多分3巻も読むと思います。はい。
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