「GEQ 大地震」柴田哲孝 (角川文庫)

2012-06-16

柴田哲孝

t f B! P L


 阪神・淡路大震災を扱った小説です。
 著者が当時の実際の被災者から聞いたことを元に、本来ノンフィクションとして執筆予定だったものが、物証がないがため、その事実で埋めきれない部分を創作の体裁で仕上げ、小説として描かれた物語です。

 阪神・淡路大震災以外にもアメリカの「9.11事件」や中国四川大地震、スマトラ島沖大地震についても触れられており、どこまで信じて良いのか俄かには信じがたい内容です。地震は果たして本当に、人工的に発生させることができ得るものなのでしょうか。

 そういう部分は脇に除けておいたとしても、これまでの歴史における様々な局面において国際的な取り引きとしての陰謀というものは、十分ありえるのもまた事実だと思います。
 マスコミの報道を鵜呑みにしてしまわずに、事実はどうなのか、またその背景や経緯とはどのようなものかと、自らの頭で考える契機を与えてくれる小説ではないでしょうか。


 また自然による災厄というものは諦めるしかない、というのが一般的ですが、それを誰かのせいにできれば、それはそれで恐ろしくもありますが、恨みの感情を向ける相手がいれば、そのやりきれなさを誤魔化すことはできるかもしれません。

このブログで探す

最新の記事

プライバシーポリシー

当サイトでは、Googleアドセンスなど第三者配信の広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 『Cookie』(氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。 またGoogleアドセンスに関しては、このプロセスの詳細およびこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法について、こちらで詳細がご確認いただけます。

アクセス解析ツールについて

当サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール“Googleアナリティクス”を利用しています。 このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにCookieを使用しています。 このトラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。 この機能はCookieを無効にすることで収集を拒否することが出来ますので、お使いのブラウザの設定をご確認ください。 この規約に関しての詳細はこちらをご確認ください。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ